サドベルクハニム美術館

土曜日天気も良く春の陽気だったので流石に出かけた。地下鉄にバスを乗り継ぎ海峡沿いの美術館に行ってきた。コチ財閥の創始者の奥さんが館の1つを美術館にしたものだ。金持ちの道楽レベルであったが、入場料も大人300円だし展示に文句をつけるつもりもない。地下鉄、バスを乗り継いで往復240円と公共交通機関も安い。バスから商店街の野菜や果物の値段を眺めていたが、自分の住むコンプレックス内のスーパーの1/4くらいの値段で妄想だが、彼女と一緒に郊外に住んだら、生活費がどれだけ安いかというか、厚生年金だけで十二分に暮らせそうなのである。だが、まあ妄想だ。どう考えても、一緒になればいずれこの爺い出て行けとか、いい加減にして死ねとか言われる事は明らかなのだ。今は一瞬夢を見ているだけだ。だから彼女に彼氏が出来るまで楽しめば良い。しかし、彼女と週末のデートや仕事帰りに食事をして地下鉄に乗ったことはあったが、駐在5カ月にして漸く一人で、庶民と一緒に公共交通機関をそれも路線バスも使って出掛けた。意外と彼女と一緒なら郊外に住むのも悪くないと思う事が妄想に過ぎないと切り捨てるのはどうかと思うくらい今の日本は能天気な東アジア情勢なのである。外から眺めると見えるのだが、日本のマスコミや与野党を含めた政治家がバイアスとなって日本にいると実態が見えないのだ。もはや企業は別に日本のGDPに貢献する必要はない。沈みゆく国家とともに沈む必要はなく、ソフトパワーとして生きて行く道を探るべきだと思う。ハードとしての日本はもはや国家としては破綻している。第二のユダヤ人化もそう遠くない未来に起こると思うが、日本に留まっていると大変悲惨な目に会うことが今から見える。日本に帰るのが、怖いという恐怖感が、彼女への恋の根底にあるのだ。この事は彼女には決して言えない事ではある。

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