人事評価会議で!

サラリーパーソンとして人の評価に関与することなどもうないと思っていたが、名誉職の肩書に過ぎないのに人事評価会議に座らせられた。全員後輩であり、意見も求められた。評価はボーナスと来年度の昇給に直接関係するし、昇格についても本社に推薦するか、しないかを判断することになる。仕方ないので真面目に意見をし、評価のあり方などを指導したが、ボーナスのない自分はどうしてくれるんだという気持ちも強く、会議後の疲労感も強かった。自分は定額の捨て扶持でしかない。給与の外枠では確かに気を遣ってもらい、運転手に車、ゴルフ会員権、プライベートジム会員権を与えて貰っているので、現場の人間には文句を言える立場ではないのだが。それに手取りの現地給与を使い切る事もないというか半分使えば使った方なのだ。さてここからが本題である。以前、彼女の給与を聞いてそんなに低い金額なのと驚いたのだが、自分の会社の評価会議に出て更に驚いた。もっと低かったのだ。こんな金額で税金を引かれたら生活はどうなるのだという事だ。特に事務員の給与はめちゃくちゃな水準であり、大変な議論となったが、評価にかかわらず、基本2割増し、更に評価で出来る社員は最大2倍に引き上げることにした。シンガポールの子会社社長時代も抜本的な見直しをしたが、キチンと評価して将来を担うと期待した人間は今も会社の中核として活躍してくれている。キチンと評価することが大事でコストカットすれば良いと言うものではない。あまりの低水準に怒りさえ感じ、久しぶりに説教を垂れてしまったので今後は、完全に名誉職として会議には呼ばれなくなると思う。やってしまったと思うが、自分のせいにされて本社に上申されるだろうが、今やトップも後輩であり、全社からすれば、大したというか微々たるコスト増にもならないので議論にもならないだろう。問題は、現場の現役がコストカットで収益を積み増し次に行こうという、如何なものかという風潮なのだ。堂々と仕事をして結果をだせと叱咤したくなる。これでは会社の将来などない。こんな安月給で高給取りを指導しないといけないなんて、会社も使い倒してくれるよなあとつくづく思う。

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