平凡な男でも！

つくづく思うのだが、自分には取り柄は何もない。小心、臆病なくせに切れるとしょうもない事を仕出かす呆れた人間だ。それでも何とか生活出来ているのは、一応大企業と言われる会社の役員の息子に生まれ、自分も大企業に勤めるサラリーパーソンだからだ。入社してからも、別に自分から何かをやったことはないが、社命で留学したり、ビジネススクールにも行っただけで、それなりに昇進したのだが、給料を貰いながら通うのだから、仕事よりマシかと思い、合格点だけを目標にこなしただけだ。仕事も同様で人並みなら良しとして皆がやるならと残業も厭わずやったし、テロ地域でも何でもどんなところにも行き、夜中でも働いた。別に誰でも機会が与えられれば出来るレベルの事しかやっていない。それでも、６０歳を超えて役職からは外れ、非正規嘱託になったが、手取り年収で１✖️万円を超えている。現役時代はその倍はあったのだ。これは、ある意味で運というか、就職活動でたまたま成功しただけだと思う。日本ではそれだけ、どんな会社に入るかで、その後の人生が変わる。ただ時代により、どの会社が将来伸びるのかはわからないので、就職はギャンブルであり、運でもあるのだ。だから自分は運が良かったし、ただそれだけで自分には人並みの理解力と記憶力はあると思うが、秀でた能力は何もない。これは本当の事だ。それでも一流の先生たちから学ぶと、人並みには何でも出来るようになる。知識でも人でも知っていると知らないでは差が出るのだ。ここに不平等の根源がある。だから世の中の一定の範囲内のサークルに入るか否かが分かれ目で年収✖️千万円以上になるのかと✖️百万円で終わるかに別れるのだろう。別に自分としては努力した感じはしないというか、言われた通りに夜中まで勉強したり、仕事をしたが、別に自分が考えたわけじゃなく、言われた通りにやれば良いだけなので悩みや不安など起こるはずもなく体力さえあれば誰でも出来る事だと思う。お金や人の知らない知識、場所や知人を持っているとある程度はモテるし、高嶺の花も花の心底憧れた人でも手に入ってしまうことがあった。今でも信じられない思いだ。芸能人や話題の起業家のように注目もされていないので、目立たなければ相手が受け入れてくれるならやり放題なのだ。食事には美人と行った方が自分の場合は楽しいし、人の知らない世界を見せる事で人並みに恋愛をする事も出来る。それに女性の優しさもこれでもかというくらい与えられたこともあった。ただサラリーパーソンだとトップ経営陣に入らないと芸妓やタレント、銀座の一流どころのホステスを愛人にするのは経済的には無理だろう。一度やってみたが、２年で二千万円以上を使っても女性の贅沢にはキリがなく破綻したことがあるので経験として無理だと言っているのだ。自分には当たり前だが、普通の一般的な女性が合っている。もう年なのでアラフォー以下からは全く相手にされないはずだが、世の中変わり者なのか、お金なのか本当のところはわからないが、娘の年に近い女性が商売でもないのに付き合ってくれたりして、恐縮してしまう、パパ活をする気はないのでお手当などは渡さなかったが、買い物には財布として付き合っていた。若い娘の服など安いもので逆に驚いたものだ。今はアラサー、とは言え３０歳も離れている、トルコ美人に夢中だが、これも今の会社に入ったから得られた幸せなのだ。庶民の自分には、これだけで望外の事だ。法的には結婚出来るが、そこまでは流石に望んでいないというか、口にするのもおこがましいだろう。全ては相手次第なのだ。とは言え自分は元気は元気で子供もまだ行けるとは思ってはいる。個人の生活としては親同士が決めたお嬢様と結婚し、あまりの我儘し放題に耐えきれず離婚もしたし、子供も持ち、一応家庭生活も体験はしてみたが、相手にも子供にも、迷惑な存在だったと思うものの経済的にはキチンと面倒はみた、娘にはまだたかられている、ただこれも会社のお陰で送金することが出来たわけだ。老後は、持株からの配当やグループ会社の個人年金が、国や会社からの年金に上乗せしてあるので、まあ食べて行くことには不安はないが、楽しいお気楽生活は無理だろうから、ここイスタンブールに留まる気になっているのだ。トルコ語も会社のお金で個人レッスンを受けており、やはり、年寄りになっても、いたせり尽せりなのである。だから、就職活動だけは、それこそ必死に考え、人の話も聞き、渾身の努力をした方が良いと思う。失敗小僧の言う通りである。