日曜日にもの思う

遅い朝食をホテルのレストランで取った。ロシア系と思われる美しく可愛いレディが一人朝食を楽しんでいたが、こちらは目の保養よろしく眺めていたら、あっという間に一時間経ってしまった。だが今日は日曜日である。時間はたっぷりある。今日はゆっくり休むつもりだ、ホテルにはエグゼクティブラウンジもあるので、特に外出もせず、ホテルで過ごすつもりだ。このホテルも高級ホテルなのだが、世界の富豪からすればあばら家に過ぎないだろう。なにせ、たった８人の富豪の資産合計は４９兆円まで積み上がっている。１人なんと６兆円である。この合計額は地球に住む資産保有額下位３７億人が持つ資産額と同額と言われている。下位層の平均保有額は１万３千円に過ぎない。我々は、この間に挟まれ過去必死に働き、労働者の権利を拡大してきたが、近年下位層に落ちこぼれていく層が出現し、富裕層が太る一方で、中間層が沈んでいく構図が世界各地で見られるように日本でも現れるようになっている。原因はグローバル経済にあることは明らかだ。資本が人が物が自由に国境を越えることが、良いことなのか、多くの庶民が騙されて来た。労働者が汗水流し働いた利益は資本家としての富裕層に配当の形で吸い上げられる、一方で労働者はグローバル競争などという名目で給与がカットされ、更には非正規という不安定な境遇に貶められている。このまま行くと富裕層を中心とする世界が現れる可能性がある。富は国境を越えてしまっており、国家による支配を超越してしまっている。AIも富裕層が、独占する可能性が高く、庶民は監視され、支配され、ただ食べるため、生きるために酷使されるなんて未来が来るかもしれない。そして今エリートと呼ばれる大国を支配するトップの政治家、高級官僚や大企業の経営層が、富裕層の僕として執事よろしく働き、庶民が生み出すあらゆる価値を搾取し富裕層への貢物とする、そんな統一世界を富裕層は考えているのかもしれない。世界の流れを見ているとそうとしか思えない。トランプ、プーチン、習近平、エルドアンには暴れ回ってもらい、世界経済を混乱に貶め、富裕層の資産を破壊するなり、略奪するなり、戦争に巻き込むなりして、一度ご破算にしてもらいたいくらいの思いもある。そうするしか今の流れは止められそうもないが、彼らも追い詰められつつあり、世界は一大転換期にあると思う。