人は死ぬもんだ!

えっ!彼が死ぬなんて有り得ない、冗談じゃない。会社の後輩が突然逝ってしまった。出張中の東京からの連絡に仕事に身が入らなくなった、亡くなる前日も外見からすれば普段と変わらなかったという、ただ本人の中では何かあったはずなのだ。自分も忙しさの中で立ち眩みを感じることがあるし、翌朝目覚めるのか不安になることもある。こんな仕事のやり方をしていて身体がいつまで持つのか本当に身につまされてしまう。定年後も生活の為に働いているが、大幅に減らされた給料で死を早める為、働いているのだとしたら、さっさと仕事なぞやめて苦しくとも、貧しく静かな毎日を送った方が良いかもしれない。不死身だと思っていた後輩が逝って改めて考えさせられる。仕事のペースを落として少し休まなければならないだろう。仕事を辞めたら、体力が落ちるだの、やる事がなく呆けるだの世の中ではとやかく言われているが、死んだらおしまいだ。生活の為とはいえ、働いて疲れてぼろぼろになり、死んでも仕方ないなんて思えない。急遽帰国してお通夜、告別式に参列した。現役の幹部だけに社内外から多くの人が参列したが、何故か且つての上司や同僚とも当たり障りのない昔話しをする気にはならなかった。会場の隅っこで一人静かに佇み、時間を計って一人淋しく帰って来た。自分には時と場所を共有したい友人などあの場には一人としていなかったのだ。今年はまだ出張が続くが、仕事と生活のバランスについて今一度考え直さなければならないだろう。

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