金曜日の午後

今日は仕事を早めに切り上げてホテルに戻って来た。昨今は空港ラウンジ同様ホテルにはエグゼクティブラウンジがあるのでラウンジでゆっくりすることが出来る。また食事も出来るし、軽く飲むことも出来る。それにしても6月まで予定がびっしりで、とても定年したとは思えない。現役時代と全く同じに働いている。会社も安価な退職者を嘱託としてうまく使うものだと思う。こうして少しはゆっくりした時間を過ごさないことには死んでしまう。昨日は中東の財閥の総帥と面談した。最近は定年したこともあり、腹も据わり、何を言われても何を言いあがると返せるようだ。失うものもないので気楽であるし、仕事のやり方は好きにさせてもらう、文句あるなら現役におまえやれと言うと皆黙る。ライン職は皆交渉の前面に出ず、話がついたら、出て来る。後は社内政治に勤しんでいる。優秀な若者が経済性を試算し、社内の書類を作り、年寄りが交渉にかたをつける、これがないとビジネスが成り立たない。考えてみれば彼らと我々の給料レベルは年収としては同じようなものだ。社内にいるライン職を中心に中堅の給料が極端に高い。結婚して子供を作り、家を買うためといったマスコミが作り上げ、日本人を縛り付けているライフサイクルに給与体系が重なっているからだ。決して働きに応じた給与水準ではない。自分もそれを享受してきたわけで、物申すのはおかしいかもしれないが、おかしいものはおかしいと言わねばならないだろう。仕事に応じて給料は払うべきだ、社内政治に経済的な価値はない。働いている若者にはきちんと報いる一方でカボチャ頭の解雇を自由に出来るようにしてもらいたい。ビジネスでは役に立たない人間はいらない。一族郎党の中で本来は養っていくべきだ。また働き手は日本人にこだわるべきではない。長い地球の歴史の中で2千年云々の日本の歴史にこだわるべきではない。いつまで英語世界が続くかわからないが、今はそうなのだから、日本語は守ったら良いが、ビジネスは徹底的に英語化するべきなのだ。今ならまだチャンスはある、我々は変わらなければならない。

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