真実は報道されない。

今晩からまた湾岸域内を出張である。戻りは、また湾岸諸国が週末の金曜日早朝だ。イスラムでも世俗は土日が休みなので金曜日はシャワー浴びてから出社するわけだ。赴任直後からフル回転である。現在中東ではシリアがホットスポットであり、米露EUイラン、そしてトルコと入り乱れて軍事行動を含めた政治的綱引きが展開されている。トルコの軍事侵攻であるとする欧米に対し、あくまで国連決議に基づくテロリスト掃討作戦の為の侵入だとするのが、トルコであるが、双方ともに一方的な見方しか報道させない。世界の報道機関は全て御用報道に終始している。TVを観ているとアホになるし、貧乏になる。物事が見えなくなるのだ。能天気なお人好し国家である日本にいると全く見えないのだが、現地にいると真実と報道の差というか、どちらも正しくなく、真実は決して報道されないことが見えてくる。苦しむのは現場の庶民であり、この地域では多くの難民である。政治家や権力者は、彼らの事など全く気にしていない。政治的に綺麗事を発言するものの、要はどうなっても良いのだ。真実を知るには現場に入らないとならないが、命がなくなるだけであり、結果を見て憶測するしか方法はない。そんな地域でも金持ちは金持ちであり、優雅な生活を送っているのだ。世界は格差が支配する場所であり、支配層の外にいる人間は自分の生きる場所を見つけたら、そこに黙って棲みつくしかない。そういう時代なのだ。テロのリスクの中、仕事を見つけた自分も腹を括って働いている。少しでも稼げれば幸いである。

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