昭和~平成サラリーパーソン時代

初任給は10万8千円、2年目に18万円、3年目に24万円、その後26万円、30万円、32万円、34万円と上がって行き、10年目で課長補佐となり、47万円となった。40歳で課長となり、59万円、次長で72万円となり、48歳で担当部長、83万円、その直後に海外子会社社長となり、漸く月給100万円の大台に達したが、そこからは定年までほとんど変わらなかった。ピークは欧州総本店の営業本部長時代で年収2千万円を軽く超えていたが、自分のサラリーパーソンとしての双六はそこまでだった。何処にも秀でたところのない普通の人間としては頑張ったと自分では思っている。多分に運が良かっただけという面もあると思う。今は非正規嘱託で年収でも現役時代の半分以下であり、年金生活に入る前の生活費を稼いでいるだけだ。最近の阪急中吊りの炎上のニュースを読むにつけ、そんなに安月給で昇給もしないのかと驚いた。貧困話は一部の特殊な人達の話なのではないかと疑わしく思って来たが、どうも自分の方がずれているようである。自分の時代では大したこともないことが、今の時代では結構大変なことのようである。就職氷河時代世代の苦境の話は良く理解出来ないし、ましてや今の非正規が当たり前といったような話もピンと来ない。とはいえ自分の時代も決して平坦な道ではなく、イランイラク戦争プラザ合意ブラックマンデー、最近何かと話題の天安門事件湾岸戦争ソ連崩壊、アジア通貨危機アメリ同時多発テロイラク戦争アラブの春リーマンショックと簡単な道のりでもなかった。何とか持ちこたえて仕事をして来たが、日本経済の転落の道でもあり、仕事の上でも苦労した、ただ簡単な時代などないのだと思う。格差拡大のこんな世の中でもあり、ネットでキレまくるのも良いが、キレるだけでなく、資本主義を超えた新しい時代を作って行くしかないのだと思う。

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