人事制度改革待ったなし。

終身雇用が当たり前だった時代の定年前の窓際おじさんの給料、Windows 2000なる記事を読んだが、一体いつの話をしているんだ?って感じである。確かに仕事をしないというか、出来ない中高年社員は一定程度はいるものだが、それでも給料は1500万円前後である。流石に2000万円はないが、1500万円でも不当なほど高い、ふざけるなとなるが、年功序列制度が残っているので、こうなるのだ。やっと人事も制度を見直し、Pay for job型に変えていくそうだが、どこまでドラスティックに出来るのか疑問だ。そして定年後、嘱託となった途端に例えば窓際社員の仕事をカバーさせられても、給料が彼等と比べ、はるかに低い水準になるのだ。自分の給料が半分になるということよりも、この半端ものとの納得しようがない給料格差に腹が立つのだ。いろいろな事情もあり、仕事が出来ないことは、許すとしても、それに応じた給与体系があって然るべきである。65歳までというから今の待遇でも、まあ受け入れて、仕事をしているのに、年金支給がさらに後ろ倒しされ、75歳まで働けというなら話は違ってくる。若手の部下でも良いが、年に関係ない処遇でないと特に海外で他の駐在員以上に人の管理や育成にライン職として奮闘し、さらに過去の海外主管者経験から現地のトップの相談役を務めるなどやってられない。鬱だか、メンタルダウンだか知らないが、東京でほとんど仕事らしい仕事もしない中高年より、低い処遇では働けない。どこまで人に優しい気持ちを持てば良いのだろうか?金もなく、貧乏だが、5年だから、止むを得ないとして受け入れているのだ。そして年金生活に入っても、豊かな老後なんぞではなく、暮らしていけそうだくらいでしかない。唯一マンション一棟のオーナーである兄貴のマンションに転がり込めるという安心感といまだに農業を続ける有難い親戚からの食料支援があってこそ成り立つだろうという生活なのだ。まあ兄に迷惑をかけるつもりはないが、引退したら、帰ってこいという言葉が与えてくれる安心感にはただただ感謝するしかない。自分は貧乏で能力もない屑に過ぎないが、それでも自分は恵まれているという気持ちが、愚痴を吐きながらも、ある程度は、人に優しく接する基盤となっている。

f:id:yukizokun1992:20200126000728j:plain