自分は劣等感の塊だそうだ。

宮台さんによれば、私立大学卒は馬鹿で劣等感の塊だそうだ。また国公立でも東大以外は意味がないというように彼の話は聞こえる。それこそ自分の劣等感からそう聞こえるのだろう。そして馬鹿は馬鹿で群れるのだそうだ。自分は、特に会社に同僚は居ても友達も居ないし、群れる仲間も居ない。家族と彼女に親族以外、特に個人的な付き合いはないし、そのつもりもない庶民である。確かに会社にも東大出がそれなりにいるが、劣等感を持つ感じは定年までなかったし、別に社長も歴代東大出というわけでもなく、私立大学出の社長も居た。まあ官庁では東大出以外は意味がないのだろうし、入省時の序列次第なのだろう。庶民である自分には掛け離れた世界であるし、自分などは社会に対する責任を持ちようがないと同時に、貢献する力もない。法律を犯さず、常識の範囲内で生きるだけだ。社会にも迷惑をかけていないし、税金もきちんと給料から天引きされている。それに大した処遇を得ているわけでもない。だからこそ定年後も非正規嘱託で働いているのだ。それも一人日常的にテロの危険のある中東域で働いているのだ。自由に外を歩くことも出来ない。こんなところで働かないと老後の生活が成り立たないのだから、社会の事など考えようもない。目の前の仕事をこなすだけだし、新しい外国語を毎日覚える度に忘れていく腐った脳みそで奮闘し、少しずつ単語の数を増やしているのだ。こんなんでは社会の事など思い巡らす余裕はない。しかし、それで良いのかと言っても娘の事だけで精一杯である。言い訳と御託を並べ立てているが、あなたのレベルでは仕方のないよと言われて鼻で笑われるというのが分かるから劣等感に苛まれるのだろう。そういう劣等感から逃れるというか、自分は何モノでもないのだからと認める事で、そんな想いから解放されるのだと思う。

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