何でこんな仕事やってんのか?

今週は投資銀行のアソシエイトがやるような資料作りをパワポを使って61歳の自分がやっていた。現役の頃は、イメージを部下に伝えれば、綺麗で見易いプレゼン資料が直ぐに出てきた。生活の為とは言え、惨めこの上ない。出稼ぎで出て来たのは良いが、深夜の出稼ぎ肉体労働者で満席のエコノミーで移動し、休みなく、更には何でもかんでも押し付けられるのではいくら非正規嘱託でも堪らない。この世界どこにいっても格差であり、どこの世界でも格差は拡がるばかりである。ボーナスがないので、月給減以上に年収減なのだ。それにもかかわらず、土曜日の朝も出張報告を書いている。D&Iの時代、報告書は英語で書くと言ったら、本社しか見ていない手揉み族から、早速横槍で日本語でお願いしますときた。英語では読まれないと言うのだが、そもそも読まれていないような気がしてならない。やっている振り族も多いので困ったもので、そういう御仁ほど稼ぎがない。やってますレポートばかりで、それでなんぼ儲かるのかといつも思う。結果を出せば良いのだ。ただでさえ、忙しく待遇も悪い、余計なことをやっている暇はない。何せ休みの日も仕事をしているのだ。ただ人間一度到達した世界から、ものを見て、感じるので、人により、物差しが大きく違うので、見る人が違えば、見え方も感じ方も違うのだ。要は自分が属する世界からの不平不満に過ぎないが、それでも我慢出来ないのが、人間なのだろう。大ショッピングモールと高級ホテル直結の芝生の庭付きバルコニーのある天井の高い、広いアパートに住み、高級車に運転手付きで何をグダグダ言っているのだという人もいるだろうが、例えばホリエモンから見たら、糞みたいなチンケな貧乏サラリーパーソンだろう。自分も自分がそう見えるので切ないのだ。金だって大して持っていない、老後、庶民的な住居に住み、質素な生活を送るのならいくら生きようが困らないだけだ。自家用機もクルザーも馬も、豪華な邸宅や別荘だって持っていない。ささやかなゴルフとリゾート会員権だけだ。アラブの取引先の部族長は皆当たり前のように保有している程度のものなのに自分は何も持っていない。海外駐在の待遇にしても、欧米の一流企業は、移動は常にファーストクラスだし、東京駐在なら広尾のメイド付きカンパニーハウスとか、六本木ヒルズクラスの住まいが当たり前なのだ。日本は決して兎小屋ではない、日本人だけが、兎小屋なのだ。そこが基準になるから、おかしな話になる。兎小屋に月30万円の豊かな老後生活だって?ふざけるなである。そんな貧乏生活を豊かなんておかしいだろう。戦前からの既得権益を持つ金持ちは笑いながら、我々を見下しているのだ、そしてレントは決して手放さない政治力を維持しているのだ。そして世間にはホリエモンやゾゾ男、そして孫さんのような輩を前面に出し、自分達は隠れ住んでいる。本当に残念な世の中である。

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