61歳

今月4日に61歳になる非正規嘱託サラリーパーソンである。定年後は、月給25万円程度しか稼げないというメディアの偏向報道を見る限り、今でも自分は恵まれた境遇だと思うが、世界でも有数の債権国である日本の相対的貧困化というのは、どこかがおかしいと感じるのだ。その原因として格差が叫ばれているが、それはおそらく事実で労働分配率を見ても、それを物語っている。そして満65歳で年金生活に入ると、過去の生活と比べると大抵の場合、かなりの貧乏生活になる。自分の場合、株の配当が続いたとしても、税込で年間500万円という資本家から見れば、すずめの涙のような収入しか入ってこないのだ。その時にたまたま健康であったとしても、まともな仕事はないだろうし、今の生活レベルを維持していけないという深刻な事態に遭遇するだろう。今から、いかに貧困生活のレベルに落として行くか真剣に考えなければならない。ということで今日は不用品回収業者を呼び、家財を大幅に整理することにした。ミニマリストを目指して今後は生活しなければならない。テレビも廃棄するし、ワインセーラーも捨て、豪華な家具も食器も廃棄する。とにかく必要最低限のものしか持たない生活を目指さなければならないし、家も価値があるうちに処分し、当面は親戚が経営するアパートの一室に転がり込むしかないだろう。過去は忘れて慎ましく暮らし、80歳を超えたら介護ホームに入れる位の資金を残す。ホームの費用が月50万円として年に100万円程度足りなくなるので最悪100歳まで生きるとして最低でも2000万円は必要になるわけだ。最近何かと話題の2000万円だが、まあそのくらいは何とかなりそうである。現役時代の生活は全ては夢だったと思うしかない。それにしても侘しい老後であるが、それが、庶民の老後生活なのだと思う。

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