成田エクスプレス模様

金曜日19時25分成田空港第一ターミナルのゲートに着いた。46分発の成田エクスプレスに乗れるかどうか駅に急いだ。幸いギリギリ間に合ったのだが、混んでいた。前の座席のカップルが椅子を倒して来ると男の白髪頭が見えて来た。女は若い。どんな関係か知るよしもないが、出張から疲れて帰って来た自分の前でいちゃつくのは勘弁してもらいたかった。現役の頃は自腹でグリーン車に乗っていたので不快な思いをしないで済んだが、今は普通に乗るしかない。斯様に貧乏は哀しい。稼ぎが、大した事がないので、一人ならいざ知らず、金の掛かる娘もいるので、これから更に辛い生活を思うとまたまた暗い気持ちになる。今晩は、遠方から友が来るで、久しぶりに昔の仲間達と食事をする予定だ。少し前なら太っ腹で俺に任せろだったのだが、もはや割り勘だ。こうして人生枯れて行くしかないが、寿命が伸びているから、ずっと働けというという世の中の風潮に打ちのめされている。最近体力の衰えを度々感じるので自分は大丈夫なのか、いつまで働けるのか、仕事があるのかと思う。成田から吉祥寺まで暗い想いとなり、帰って来た。