貧乏な老人

62歳、定年後も働いている。貧乏だからだ。とは言え、住む場所がないとか、食べるものがないとか、そう言う訳ではない。収入もある。だが、貧しい。コロナの中、節制していたら酒は飲まなくとも平気になり健康になったが、高級レストランや銀座のクラブや旅行に行けなくなった。金持ちは自家用機で好きなところに行けるし、自分だけのレストランというか料理人を雇えるだろうし、クラブも好きに作れるだろうが、貧乏な自分には無理な話だ。貧乏人にはサービスを一時利用出来ても、自らの為だけのサービスを作り出す事は出来ない。金持ちの世界の一端を覗く事は出来たが、それも覗いただけだ。現在芝生のバルコニー付きで100平米程度部屋に一人で住む貧乏人であり、辛うじて貧困ではない。運転手もいるが、そんな事で自慢する気もないし、出来るわけもない。世の中、凄い格差社会なのだ。自分などは最下層の一部を構成しているに過ぎない。サラリーマンは基本全員最下層に属している。年収1億円でも2百万円でも一緒である。そう言う格差社会になっている。金持ちとの格差はそれ程大きいのだ。最下層には貧乏と貧困があり、その間にも格差があるが、金持ちとの差に較べれば小さなものである。それにしても、楽しみの少ない毎日が続く。

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