深夜残業に付き合っていたら思い出した事!

実際のところ、嘱託であり、名誉肩書として現地社長代理なのだが、赴任以来、一度も役職に見合った管理者としての仕事をしたことはなかった。自分は新規ビジネス開発担当の仕事しかしていない。たまたま東京に良い加減にしろと言う思いで、案件取り進め案を書きながら、ふと目を上げるとまだ残業をしている女性がいる。えっ、もう夜10時過ぎだよ。こちらは銀座でまだまだ鼻の下を伸ばしている時間だから何てことはないけど、ここは日本ではない。やらせるマネージャーもマネージャーである、まあ金曜日だし、仕事が終わるまで付き合うことにした。社長代理として運転手に送って行くように待っておれと指示、オー珍しい事もあると目をパチクリしていた。どうも毎週ではないが、隔週で深夜残業があるようだ。深夜と言えば、銀座の一流どころの彼女を夜中、手が震えて止まらないというので広尾の日赤に連れて行ったことを思い出した。何で思い出したのか分からないが、あの頃は彼女に夢中だった、それが金の切れ目で簡単に終わってしまった、それでも2千万円は使ったのだから、貧乏人としては大変だったというか頑張ったと思う。ただ恋愛は頑張るものではないが。一方で、別れた時の解放感、あーもう金の心配をしなくても良いという何とも言えない感覚だった。それが、しばらく金を使わず貯まって来ると腹の中の虫が動き出す、そして今回の駐在の前にもやらかしてしまったのだが、またまた海外逃亡して遠距離は無理だよなんて泣きを入れたわけだ。サラリーパーソンは、所詮は貧乏人だから、資金が続かないので逃げ出す手段を持っていないと綺麗なオネエさんとは遊んではならない。海外営業の仕事が最も、それに合っている。日本と海外を数年おきに行ったり来たりするからだ。自分も海外営業でなければ、とっくに終わっている。そうどこかに浮いていただろう。世の中には美人局というのは本当にあるのだ。サラリーパーソンがそんなにモテるわけない、好い気になって遊んでいると痛めに合うのだが、流石に50を超えたオッさんとなると誠に見っともないことこの上ない。と言いながら、こちらでも見っともないことになっており、本当に馬鹿者である。ただ誰も注目もせず、見てもいないので、楽しめるという自由は感じていてつい羽目を外してしまうのだ。東出君は本当に可哀想である。自分の思うままに生きたい彼にしてみれば何が悪いのか全くわからないのだろう。

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