70歳まで働く時代とはどんな世界なのか?

会社員として海外駐在となると、国内手当から引かれるのは保険料15%と前年の所得に対する住民税10%となり、年を跨ぐと、6月からは住民税の支払いがなくなるので手取りは85%となる。この辺りが、海外駐在の魅力で現地手当は海外での生活費なので国内手当から多くを貯金に回すことが出来る。ただロンドンのように物価が高い地域で優雅に暮らしてしまうと国内手当を持ち出さないと暮らせないのでお金という面では日本で働いているのと変わらなくなる。今はテロの危険のある国にいるので運転手付きで痛勤がないのは魅力だし、社宅もセキュリティの面から高級住宅となるのでコンプレックスを出ない限り、ストレスも小さい。最近は好奇心が富に低下しており、誘いがない限り、出かけないし、余計なものも買わない。背広も、もう3年は作っていない。しかし、世の中の流れとして、70歳まで働かないとならないようなので、年金生活まで残り3年9ヶ月が突然8年9ヶ月となってしまった。となると長く健康を維持しなければならないし、この腐った脳みそを何とか持たせなければならないことになった。若い世代と競争すれば敵うわけがないので、働く場所もどんどんと危険な地域へと追いやられるか、若い人が嫌がる汚いか、しんどい仕事しかなくなるだろう。健康寿命を考えると、まさしく死ぬまで働けということであり、この先、働き方を考えないと正に上級国民に搾取されるだけで死んで行くことになる。上級国民とは大資本家、ベンチャー企業あがりの成功者、経団連企業のトップ、高級官僚に政治家である。彼等と我々庶民は違う世界に住んでいる。自分は、その生活を垣間見れる場所で働いて来たので、その歴然とした格差にもはや諦めの境地であり、公共の利益を考えることなど棚上げにして自分と自分の一族や親しい仲間を守ることだけを考えないと庶民は生きていけない感じである。近い将来は兄貴の所有するマンションに家族に加えて友達でもある主治医や会計士、弁護士、皆寄り添って暮らそうかといった話をしている。日本は個の孤立が進んでしまったが、これからは一族が結集出来る庶民だけが、上級国民の向こうを張って自立して生きて行ける世界になるような気がしている。ライフラインも分散エネルギーで個として確保しなければならない時代が来るのかもしれない。正に社会が分断されるのだ、階層間の移動もなくなり、一度でも下層に落ちたら二度と這い上がれない世の中になりかねない。そんな雰囲気を感じるこの頃である。兄貴にも一族結束論を機会ある度に説いているが、笑って取り合ってくれない。お前は心配性過ぎると。しかし、果たしてそうだろうか?

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