思えば大変なところで働いている!

中東域内の夜中便でアパートまで戻って来た。改めて地図を見ると問題を抱えているところばかりだ。大体積年の怨みで解決しそうもないイスラエルパレスチナ問題を始め、アラブ対イランにシリア問題、さらにはカタールを巡るスンニの兄弟喧嘩、未だに明日何が起こるかわからないバグダッド情勢、騒乱が続くリビアアメリカと対峙するトルコ、国内が乱れているレバノンと紛争の火種だらけなのだ。従来重石になって来たアメリカはトランプ大統領アメリカファーストであり、ブレキジットに揺れる英国も嘗ての外交力はなく、ライバルフランスも国内の格差問題に端を発した全国規模のデモに四苦八苦の対応に終始している。それにつけ込むように伝統の南下政策よろしくロシアが出張り、中国の一帯一路も相変わらずである。地域内で安定を図らないことには政治も経済も二進も三進も行かないと思うのだが、そんな事には御構いなしで争っている。そしてだめ押しのような温暖化効果ガスの削減を錦の御旗とする欧州キリスト教勢力の新十字軍であり、現代のジャンヌダルクならぬグレタ嬢の忿怒の夜叉顔である。こうした中でも日本の政治は相も変わらずの体たらくなのだが、馬鹿ばかりではないので、おそらく敢えてやっているのだろう。自分だけ良ければ良いということだ。日本は敗戦後、アメリカの占領政策により、骨抜きにされ、更には拝金主義で腐ってしまった。金を貰えばよしなのだ。誰も他人の事など考えていないようだ。かく言う自分も自己責任論が支配する日本から押し出された出稼ぎ者で老後資金を貯める以外の関心はない。本当にどうしようもない人間だ。皆腐っているから自分も腐っていて良いのか?少し立ち止まって考える必要がある。

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