台風と出張

台風が去って5日、未だに電気が復旧せずに苦労している方々がおるようだ。早く復旧することを祈ることしか出来ないが、それにしても大型台風への対策が今後国として必要だろう。こんな事を言っても何の意味もないが、災害に強い地域に住む重要性を再認識した次第だ。その台風が去った月曜日孤立した成田空港に辿りつけず、出張を延ばさざるを得なくなった。これが国際空港なのかと呆れるばかりである。とても先進国の国際空港とは言えないだろう。その月曜日昼から会社に出てから出張するつもりだったのだが、駅に行くと入場制限且つ長蛇の列で、並ぶ気にもならず、家に戻った。夜便だったので夕方早めに家を出て成田空港に向かったのだが、アクセスがない。唯一復旧した京葉線海浜幕張まで行ったが、タクシーは来ないのに、タクシー乗り場は長蛇の列であった。近くにニューオータニ幕張があるのでホテルに相談して何とかならんかと思い、フロントに行って話しをしてみたが、当日では車の手配は無理とのことで、ここで出張を断念、フライトのキャンセル、関係者への連絡をし、出張を1日ずらすことにした。海浜幕張から家に戻ると夜10時過ぎ、疲れ果て、翌日は昼から会社に出て、夕方早めに成田空港に向かった次第である。それにしても無理してでも会社に行こうとするサラリーパーソンの大群に驚いた。働き方改革はどこに行ったのか?電車がまともに動いていないのに何とか会社に行こうとする動機はどこにあるのだろうか。それは組織から放り出される事への潜在的な恐怖心にあるのかもしれない。若者を中心にそんな事は気にせずに生きる日本人も増えているようだが、まだ大部分は現代の奴隷のようなものだ。平均給与には女性、パート、契約、派遣を含めており、誤魔化しがあるに違いないが、とにかく安過ぎるのだ。それで中年の男達にお前ら平均以上に貰って何を文句を言っているのだとなるわけで、企業は資本家への配当原資をせっせと貯め込んでいる。労働組合は何をやっているのだとなるが、組合幹部は労働貴族化して、今や資本家側の人間に成り果てており、頼りにならない。共産党の幹部を見れば一目瞭然である。デフレ経済は、給料が安過ぎるのが、原因である。学生の頃は、想像もしていなかった失われた30年だった!

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