相対的貧乏は克服出来るのか

自分の貧乏感は格差社会における絶対に解消されない差を相対的に感じる精神病のようだ。衣食住に困っているわけではないが、気持ちが貧しく惨めなのだ。日常の中で感じる格差に打ちのめされないようにすれば良いとは思うが、それが難しい。どうしたって目に入る、ただ良い車が欲しいとか豪邸に住みたいとか女優を彼女にして見せびらかしたいなんてことは思わない。夢ではあるが、高級感はなくとも自分の生活のリズムを作る質素だが整理整頓された平屋家屋に住み、心地良く着心地の良い衣服に綺麗な下着を常に身につけるとか、決して豪華ではないが季節の旬の食材に数千円でも美味いワインを合わせるとかするのに何も考えず自由に出来る程度のお金があれば満足なのだが、それはそれで難しい。またそこに到達すれば更なる欲望が湧いて来るだろう、それが資本主義の本質なのだし、資本主義においては自分より上の層しか見えないのだ。下の層がいくら貧困化しても見えない。となると資本主義を潰さない限り、格差社会は続くし、格差は拡大していく。一方で格差をつけられた自分のような庶民の福祉は削られていく、富裕層からは税金を取らず働くしかない庶民の所得や消費から税金として泣け無しの金を巻き上げて、その範疇で金を分配しているだけなのだ。全体的には貧しくなる一方で富裕層は増税されもせず、太って行くだけとなる。西欧を中心にどこかおかしいと庶民が声を上げ始めているが、この動きが大きなうねりとなるかはまだまだ分からない。日本人は本当に大人しく、世襲化した政治家、高級官僚のやりたい放題だ。資本主義を超える世界が見えないのだから仕方がないのだが、自然法などと言って人間が勝手に作ったルールや法律で生きるのではなく、神が与えた法に生きるイスラムに鍵があるような気がしている。ただ当然今日のイスラム国家ではない。日本人である自分には全く理解の外にあるが、少しづつ勉強している。イスラムも欧米の植民時代に世俗的になった部族が王族を気取って欧米が決めた国境の下に現在は国を治めているが、本来イスラムには国境はないし、神の法の下、生きれば良いのだから、話としては簡単だが難しい。強欲高利貸しの金利もないし、国家主権もなく、人権もなく神の下、人間は平等に生きれば良い。西欧や資本主義には受け入れられない考え方だ。だが、富裕層の為にある資本主義の限界が見えている以上、真のイスラムと対峙して考えてみる必要があると思う。

f:id:yukizokun1992:20190211153414j:plain