生活のダウンサイジングは難しい

現役時代の生活態度や習慣が簡単に抜けるわけもなく定年後2ヶ月、月40万円の赤字が連続した。銀座のクラブ活動も卒業したのにである。給料が半額になったのだからと全てに半分の精神になかなか慣れない。気がつくとオータニの久兵衛のお好みでつまみながらシャブリなぞを飲んでいるし、傍らには娘が座っている。モンクレールのダウンジャケットが欲しいというので現役時代よろしく買ってやったりして非常にまずいことになっている。出張から帰ると例のワインバーにちょこちょこ行ってしまうし、旨いものも食べに行ってしまう。接待ならまだしも自腹で行ってしまうのだから、ちょっと救いようがない。2019年元旦は給料の範囲内で暮らすべく、久しぶりに初詣に行って、決意表明せねばなるまいと思う。とにかく人に良い顔をするのをやめよう。お誘いも、どうせたかろうという下心しかないのだろうから断ろう。しかし、トリュフの香りは堪らない。本当に困ったものだ。