ヨルダン王国

今週はヨルダン王国の首都アンマンに出張である。イスラム教の国であるが、クリスマスも日本のように商業イベントとして楽しんでいる。ヨルダンと言えばインディージョーンズの映画で日本でも有名になったペトラ遺跡がある。観光はこの国の重要な産業である。こちらは仕事ながら会社の車と運転手を借りて観光に行く社員もいるようで世界中に事務所がある会社の恩恵の一つでもある。ヨルダンは中東ながら石油もなく産業も未発達の小国であるが、由緒あるイスラム教の国である。そして今や多くのパレスチナ人が住む。従ってイスラエルとの関係は微妙ながら来年からイスラエルから天然ガスを買うという。政治的には非常に難しい話で契約内容は国会にも報告されていない。公開出来ない内容を含んでいるからと思われるが、エネルギーは必要というよりも、なければならないので政府も決断せざるを得なかったものと思う。かつては赤いガスなど買えるかと叫ぶ財界の大物がいたが、結局日本もロシアからLNGの形でガスを買っている。西欧などはソ連の時代からガスを買っているのだが、決済は米ドルなのである。何かおかしくないか?日本も米ドルで買っている。米ドルがないと石油もガスも小麦も買えないのだ。これが基軸通貨というものだ、皆が使うから基軸通貨だという事だが、実は無理やり使わされているのだ。日本の対外資産といっても米ドルベースなのだ。いくらアメリカにものを売って稼いだと思っていても、せっせとドルを貯めてアメリカ様にそっくりそのままお返ししているようなものだ。ヨルダン王国のような小国も米ドルで石油製品に液化天然ガスを買っているのだ。中国の元が米ドルにとって変わる時、世界は再び中華帝国の時代になる。

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