世の中そんなに酷いのか？

働いているのに貧困な世界が日本に増えていると言われる。また給料もめちゃくちゃに安いと言う。車に運転手付きで文句を言っている自分が恥ずかしくなるが、本当に日本人はそんな低賃金で働いているのか？ワーキングプアと声高に言うが、そんなに貧乏人ばかりなのか？自分の周りには非正規と雖も然様な人はいないのでピンと来ない。自分も非正規出稼ぎであり、余裕はないが、アラブ諸国内出張がないと週２〜３回は正社員駐在員との付き合いもあり、夜を一緒するので２万円程度はかかるが、まあ現地支給給与内には収まるので国内支給分は保険料、住民税、持株会等を引かれた分が預金になる。それに既に定年を迎えて企業年金も外地におり、税金も引かれず手付かずで済むので、後３年１０カ月、老後に備えせいぜい預金を積み増したい。自分はごく普通のサラリーパーソンで大した財産もなく、なけなしの預金、保険、株式しかないのだが、どうも周りでは、預金もなくその日暮らしをしている人が増えているというのだ。年金も少ないという話だ。年金は少ないという一方で年金は破綻すると言うのだから、訳が分からない。昨夜は日本人会の大忘年会で子供から大人まで４００人が、日本食とボーカル、音楽演奏や大抽選会で盛り上がり、楽しんだ。久しぶりの焼酎にホロ酔い気分でアパートに帰って来た。ああいう場に出て来れる人は今や幸せな人達なのかもしれない。奥様方は着飾り、子供達も綺麗なおべべを着て嬉しそうだった。子供達には別室でサンタに扮したおじさんからプレゼントを貰うという趣向もあった。どこにも貧困の匂いなどなかった。こういうサラリーマン層が薄くなっているという話が、マスコミやネット空間で溢れているのだが、本当に実感が湧かない。孫さん、柳井さんやホリエモン、ひろゆきに前澤さん達の姿をこれでもかと見せてくれるので自分の貧乏感が強いのだが、もしかすると自分の姿が見えておらず、良い年をして愚痴や不平不満を垂れ流しているだけなのかもしれない、というかそうなのだろう。ただ本当に貧乏で常に億には遥かに満たない一円単位のキャッシュフロー表というかこずかい帳もどきを確認しながら日々暮らしているので自分の貧乏感が逆に払拭出来ないのかもしれない。さて自戒を込めて庶民は庶民だと言う覚悟を強く持ち、生きていかなければならないと思う。