老後にやりたいことって?

特に老後になったからといってやりたいことなどないので、身体が動く限り働くのだろうと思う。政府の方針からして少なくとも70才まで働くことになると思う。自分が90才以上まで生きていることは想像出来ないが、70才でリタイアするとして老後になってまで海外旅行で空港なんぞに行きたくないし、国内旅行で新幹線も御免だ。ゴルフも散々やったので、もう良いし、温泉もどこでも一緒、近場の日帰り温泉で十分である。世界中の高級店も仕事で体験したし、もう特に行きたいレストランもない。それに私的な庶民旅行にはもう行かないというか行けないだろう。出張とのレベル感というか落差が大き過ぎる。観劇、コンサート、スポーツ観戦もしたいという気持ちももはやない。たまに顔を出す銀座にも少しずつ足抜けして行く事になるのだろう。体力が落ちて来たので仕事をするだけで精一杯で彼女も少しずつ重くなってきた、新たな恋愛沙汰もこれからはないだろう。強いてやりたいことを言えば母校が家に近いので聴講生になるくらいかなと思っている。少し勉強して地元行政を今までの経験を生かしてオンブズマンのように監視して見たい。意地悪爺さんというところか?民間はコンプライアンスで締め付けられているが、公務員、特に地方行政にはまだまだ甘いところがあると見ている。こんな感じであれば年金だけでも生活していくのには十分な気がしてきた。それに在職老齢年金制度が廃止になれば、思わぬボーナスのようなもので大変に有り難いし、65才以降は仕事量も今のような現役同様の働き方でなく、それなりの働き方に変えて行けるだろう。今も出張で高級リゾートホテルにいるが、長いサラリーパーソン生活で世界中の観光地や秘境にも行ったし、観劇、コンサート、オリンピックなどなど、たまたま仕事で出張中や駐在中に体験させてもらった。といっても仕事の延長線上の話で娯楽といった感じはなかった。接待であったり、業界の付き合いであったりしたのだから。若い時にフランスに留学させてもらい休みでボーっとしていてもしょうがないのでヨーロッパを回ったし、出張でアフリカや南米も行ったし、シンガポール、ロンドンにも駐在した。それに各地で贅沢に散財して来たので金もないし、もういいかというところである。同僚には数億の資産を築いた人間もいるが、僻地で命の危険も覚悟して長年仕事をすれば、そう珍しいことでもない。自分は若い元気な時に散財して多くの事を体験したので、億ションレベルの高級介護ホームに入る金はないが、もし老後があるなら、まあ静かに暮らすことくらいは出来そうだ。仕事は本当にしんどかったが、まあまあのサラリーパーソン人生だったと思う。

f:id:yukizokun1992:20190619101351j:plain