休日の散歩にお迎えはBMW

毎度の事ながら、海外出張中である。週末は海外旅行のようなもので気が向けば観光に出かける。昨日は天気も良く気温も20度前後と快適で休日の散歩を楽しんだ。まずは庶民よろしく地下鉄に乗り、フェリーで海峡を渡り、バスで移動、最後はロープウェイに乗り、高台からの景色に気分も新たにし、仕事の憂さ晴らしをした。お腹も空いて来たので休日も待機している運転手を呼び、帰路は金持ちの気分でレストランに向かった。シャンパンで喉を潤した後は、メルローに前菜で空腹を落ち着かせた。メインは仔羊をシラーとともにテラスの眺めの良い一等席で舌鼓を打った。正に一瞬出張中であることを忘れて旅行の気分となる。まあ、サラリーパーソンにもこんな役得がたまにあるので薄給でも何とか続いているわけである。出張が多くなるとマイルも貯まるので、席があれば、ファーストにアップグレードしているが、金持ちは自家用機なので、貧乏人の精一杯の背伸びなのだが、自分はそれでも機内の時間を楽しんでいる。我々の時代は終身雇用が当たり前で、既に定年後の嘱託として発展途上国での仕事を請け負っているわけだが、終身雇用は維持出来ないとトヨタでさえ言う時代に企業年金は支給されているのでボーナスが無いと不満ばかり言うのはやめないとならないと最近気持ちが変わって来たが、社会人のくせに娘からカード代金が払えないと、いつものようにSOSで50万円ほど振り込み気分がまた暗くなった。女子会にタクシー代、友達の結婚式にゴールデンウィークの旅行代金だそうだ。彼氏よ早く引き取ってくれといつものように祈るわけで、もはや呪文のようなものだ。年に120日くらいは出張で会社の金で貧乏な思いとは無縁になるが、日本にいる時は、自ら弁当を作って早朝から出勤し、居酒屋が開く前に退社、帰宅するという節約生活を強いられている貧乏非正規嘱託サラリーパーソンが自分の真の姿なのだ。身体が動く間は、こき使われるだろうから、娘の我儘を聞いても生活して行けるのだろうが、完全引退後の真の老後の貧困年金生活を思うと暗くなるばかりの人生の終盤である。

f:id:yukizokun1992:20190526123831j:plain