出張中に思うこと

出張も10日目、行商人よろしくあちこちを移動していることもあり、体調管理が重要になるのだが、夜は会食となるので休肝日はなく野菜不足気味になるので正に体力勝負になる。そして寿命も縮むことになる。移動の飛行機でも今はWi-Fiが利用できるのでいつでもどこでも仕事が出来るし、逃げ場はない。テレックスの時代が懐かしいこの頃である。世の中AIの時代で外国語の学習も不要となり、人間はやることがなくなるというのだが、人間同士のやりとりが本当に不要になるのだろうか。となると身体は資本にならなくなるので正に親の持つ資本、資産が全てを産むことになるだろうから、今日の基準で言えば単なるサラリーマンは生きることも難しくなるだろう。それにしても日本では暗い話ばかりで本当に嫌になる。老後は破綻する、非正規化で給与は上がらず、消費税増税が続く、貧困で子供の虐待や不登校が増加、財政が行き詰まり、人口が減り、移民増加し治安が悪化、更にはライフラインも更新投資が出来ず、社会の基本構造が壊滅する。次から次へと良くこれだけ暗いことばかり報道するのと言う感じだ。私は批判報道とバライティーだけの日本の低俗偏向テレビは見ないし、新聞や雑誌は読まないことにした。特に評論家と称するテレビパーソンとは口もききたくないし見たくもない。ネットにはアクセスするので相変わらず暗い話に溢れているが、嫌なら読まない、見ない、聞かないとこちらが選択出来るのでマシである。少し脱線したが、出張時は既に先人が築いたネットワークとビジネス基盤があり、空港から移動は運転手付きの車だし、ホテルも治安の観点から常に高級ホテルである。航空会社のメンバーシップも最上級に自然となるほど出張しているが、機内、ラウンジとも十分なサービスだ。グローバルな行商人の世界でのみ活動していると世界どこに行こうと表面的には不自由はなく、貧困や難民や悲惨な地域紛争、欧米が云うところのテロとの戦いも見ない。昨年シリア爆撃が開始された時、ベイルートフェニキアホテルで寝ていたが、東京から大丈夫かと電話で起こされた。シリアの隣国レバノンにいたので大丈夫かということだったが、日本人の世界観というか世界地図が頭の中にあるのかというくらいズレている。こちらは爆撃を予想しながら動いていたし、あの段階ではレバノンから民間機が飛ぶことも確認していた。AIがポストモダンの世界を構築出来るとは思えず、やはり構想するのは人間か或いは神に与えられたイスラム法に生きるモスレムか、それとも終末にキリストが再誕するのか、辺境にいるが地域に根差した日本のような共感の下での連帯から新たな社会が生まれるのか、まあアンダーソンの考え方に近いものだか、とにかく何が生まれてくるのかわからない混沌たる時代が続くのだろう。因みに今は。。。リゾートでも仕事中である。

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